スイートチェスナット Castanea sativa

フラワーレメディ

植物プロフィール

雌雄同株のスイートチェスナットは南フランス原産で、幹は直径が2mにも達することもあり、私達には馴染みのあるクリ(栗)の実をつけます。樹皮は幼木では平滑ですが、壮老齢の樹になると黒味を帯びた褐色になり縦の裂け目が刻まれ、さらに樹皮は渦巻き状に大きくねじれます。
7月から8月にかけて新枝の葉腋から10~15cmの両性の花穂を出し、先に乳白色の雄花、基部に緑色の地味な雌花を付けます。独特の生臭い甘い匂いを出し、栗の花が咲く様子は初夏の風物詩の1つになっています。

  • 学名:    Castanea sativa
  • 和名:    ヨーロッパグリ
  • 科・属:   ブナ科 クリ属
  • 開花時期:  7~8月

ブナ科の植物は風媒花のため、ほとんどが地味花をつけますが、同じブナ科でもクリ属のスイートチェスナットは虫媒花の道を選びました。また開花期に適当な降雨のあることがその年の実の豊凶と極めて関係があると言われることから、自家受粉で雨媒花でもあるようです。

スイートチェスナットはCastaneaは「栗」、sativaは「栽培されている」といった意味の学名を持っています。日本では栗=マロンと思われていますが、例えばイタリアでは、普通サイズの栗は「castagna(カスターニャ)」、大粒の栗を「marrone( マローネ)」と言葉を使い分けています。

1500年ほど前に中国で神農本草経とほぼ同時代に作られたとされる医学書「名医別録」の中で、クリは生薬として「主に気を益し胃腸を整え、腎気(精気)を補い、飢えに耐える体力をつける」とあります。まだ科学的な研究がなされていなかった昔から、すでにクリは滋養強壮の妙薬として広く人々に親しまれていたようです。

バッチ博士による説明

「一部の人々に起こる、心身が我慢の限界を超えてもう耐えられない時、あるいは、もはや破滅と消滅しか残されていないように思える時に必要となるレメディです」  『十二人のヒーラーとその他の治療法』より

天に向かって渦をまくように捻じれ、縦に長く裂けた樹皮を持つスイートチェスナット、バッチ博士は「失意のどん底で限界を超えた苦悩を抱えている人」のためのレメディを作成しました。

こんな時にはレメディをどうぞ

下記の項目がいくつか当てはまるようでしたら、スイートチェスナットをお試しください。

  • 極度の苦悩の中にいる
  • 自分を見失っている状況
  • なす術もなく先が見えない
  • 夢も希望もない
  • 深く落ち込んでいる状況
  • 我慢の限界を超えている
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