セントーリー Centaurium umbellatum

フラワーレメディ

植物プロフィール

セントーリーは高さ30~50cm程まで真っ直ぐに伸びる一年草で、属名のCentaurium はギリシャ神話に登場する「ケンタウルス(Centaurus)」に由来します。

葉は対生し、長楕円形で全縁(葉の周囲のギザギザがなく滑らかという意味です)、茎に対して葉柄はなく、やや茎を抱いているように見えます。茎の断面は四角形で、根元からすっと伸びた茎の先の枝分かれしたところに1cm程度の淡紅色の小さな花をたくさんつけます(散形花序)。バランスのとれた星形の花は晴れた日の朝に開花し、午後にかけてだんだんと閉じていきます。

  • 学名:  Centaurium umbellatum
  • 和名: ベニバナセンブリ
  • 科・属:リンドウ科ケンタウリウム属  
  • 開花時期: 6~8月

セントーリーは道端や荒地の乾いた土壌に多く見られ、他の植物が根付かけないような痩せた土地にも力強く育ちます。小さな花で目立たないので、注意深く捜さないと周囲の植物に紛れて簡単に見落としてしまいます。

しかしセントーリーに出会った瞬間、小さな淡紅色の花たちが、周囲の植物に気遣いながら集まって身をよせて咲く姿が何とも上品で愛らしく、思わず声をかけてしまいそうになります。このあたりは同リンドウ科の「ゲンチアン」にも通ずるところがあります。

セントーリーの和名ベニバナセンブリは、同じリンドウ科の生薬センブリSwertia japonicaに由来しています。センブリは古くから薬用植物として知られており、苦みの強い、しかも苦味に残留性のある植物として知られ、日本薬局方にも収載されています。
ベニバナセンブリもセンブリと共通の苦味成分を持つことから、センブリの名が付けられたと考えられます。
(^^♪ 参考:センブリに関する記事はコチラです。https://kahori24.jp/swertiajaponica/

ちなみに、セントーリーの花は上記・下記画像のように淡紅色ですが、生薬のセンブリは白色の花ですので簡単に見分けられます。

バッチ博士による説明

「親切で物静か、温厚な人々で他人に過度に気を遣う人々です。他人に尽くしたい気持ちが強すぎて、人を助けるというよりは人の召使いになってしまう時があります。
彼らは善良な性質の持ち主で、必要以上に人の手助けをしたいと願い、そうすることで人生における自分の使命を果たす機会を逃してしまうことがあります」  『十二人のヒーラーとその他の治療法』より

いろいろな植物に隠れて目立たないように生育しているセントーリーを見て、バッチ博士は「自分を犠牲にしてまで、人の言いなりになってしまう人」のためのレメディを作成しました。

バッチ博士は、セントーリーセラトーのレメディを同じ時期に作成していたようです。
セラトーは自己評価の低い患者さんに効果があり、一方、セントーリーは自分の意志を持たず、頼まれたら断れない、自己犠牲的な面が目立つ患者さんに有効であることに気づきました。

こんな時にはレメディをどうぞ

下記の項目がいくつか当てはまるようでしたら、セントーリーをお試しください。

  • 「No」と言えない
  • 嫌悪感を抱かれるのが怖い
  • 人と会った後、極度に疲れる
  • 周囲に気を遣い過ぎる
  • 損な役まわりでも引き受ける
  • 虚弱体質
  • いじめの対象になりやすい
  • 人との距離感が分からない
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