ゲンチアン Gentiana amarella

フラワーレメディ

植物プロフィール

1年の花を締めくくるリンドウ科の花はキキョウ科と並び、青~紫色の花が多くを占めます。健胃薬に利用されるセンブリもリンドウ科の植物です。リンドウ科の特徴は、1、2年草または多年草で根茎をもつものが多く、葉は披針形(先のとがった平たく細長い形、笹の葉のような形)で対生、花は両性花で単一で頂生するものと集散花序を形成するものがあります。

  • 学名: Gentiana amarella
  • 和名: オノエリンドウ
  • 科・属: リンドウ科チシマリンドウ属
  • 開花時期: 8~10月

★日本に生息するオノエリンドウは、群馬県などで環境省によるレッドリスト絶滅危惧(EN)の指定を受けています。

属名のGentianaは、紀元前180~67年のイリュリア王であった「ゲンティウス(Gentius)」がこの植物の薬効を始めて発見したことに由来しています。ちなみに、ゲンチアンの根及び根茎にはセンブリやトルコキキョウと同様、ゲンチオピクロシドやスウェルチアマリンなどの苦味成分が含まれており、健胃作用や解熱作用があることが知られています。
また中世ヨーロッパで、リンドウ科植物がペスト治療に用いられた記録も残っています。

ゲンチアンは乾燥した丘陵の牧草地や高山などにみられる2年草で、15~20cmの高さに育ちます。小さなトランペット状の紫色の花は、8~10月にかけ葉の付け根の短い花柄の先に開花します。
また花冠の喉部に、糸状に裂けた内片と呼ばれる付属体があります。

園芸種のリンドウと比べ野生のゲンチアンは小さく目立たない花ですが、野山に咲くゲンチアンは秋の深まりを感じさせ、日本でも同種のリンドウは「枕草子」や「源氏物語」でも凛とした秋の花として描かれています。

バッチ博士による説明

「落胆しやすい人。病気が回復していたり日常の出来事が順調に進展しているにもかかわらず、回復が少しでも遅れたり、進展が妨げられ問題が起こったりすると疑いを抱き、すぐに意気消沈してしまいます」 『十二人のヒーラーとその他の治療法』より

バッチ博士は、ケント州ピルグリムズウェイ(「巡礼者の道」という意味)の丘で、秋に開花したゲンチアンから「用心深く悲観的な見方をする人、容易に落胆しやすい人」のためのレメディを作成しました。この後ロックローズと出会い、1932年に12ヒーラーズが完成します。

昔から「高い山は聖なる場所であり、神様や精霊が住むところ」として、様々な伝説や信仰が生み出されてきました。ゲンチアンのように高山や草原に生育する美しい植物は神々や精霊の象徴であり、また妖精が好む花として、人々に幸福や恵みをもたらすという伝承は世界各地に数多く残されています。

こんな時にはレメディをどうぞ

下記の項目がいくつか当てはまるようでしたら、ゲンチアンをお試しください。

  • チャレンジする前から諦めがち
  • 些細なこともオーバーに捉える
  • 否定的に捉えやすい
  • 心配事が絶えない
  • 病気が回復しているのに悲観的
  • 必要以上に根拠や理由を求める
  • 予期せぬ出来事に過敏に反応
  • 一時的に落ち込みやすい
  • 物事を懐疑的に捉えがち
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