「本草綱目」(金陵本)の特別展示 ー 植物園のお宝展 ー

生薬と漢方処方

京都府立植物園では、世界的にも希少な中国・明代の薬草学の古典『本草綱目』の初版本(金陵本)を所蔵されています。『本草綱目』とは、中国の医者・学者であった李時珍先生(1518~1593)が、薬となる動植物や鉱物など、作用・効用・産地について、27年の歳月をかけてまとめた全52巻の事典で、日本には江戸時代初期に伝わり、日本の本草学研究に多大な影響を与えました。
将軍徳川家康も、常に『本草綱目 』を手元に置いて愛読し、将軍自ら薬を調合していたと伝えられています。

『本草綱目 』(金陵本)』は、万暦24年(1596年)に南京(金陵)で出版された『本草綱目』の初版(オリジナル)です。著者の李時珍先生が没した直後に刊行されたため、後の改訂本に比べて最も原稿に忠実であり、世界で数組しか現存しない極めて貴重な版本です。

先日、京都府立植物園所蔵の『本草綱目 』(金陵本)』が、テレビ番組「開運!なんでも鑑定団」で1億円と鑑定評価され話題になりました。それがきっかけになったかどうかは分かりませんが、只今、期間限定で植物園のお宝が特別展示されています。なお、展示場所や期間の詳細は下記のページをご覧ください。
https://rekisaikan.jp/news/post-news/post-21727/

400年以上も前に出版されたにもかかわらず、日焼けや虫食いなどで劣化している様子もなく、とても綺麗な状態で保管されていたことに驚かされます。また欠本はあるものの、ほぼ全巻揃った状態で展示されており、薬草はもちろん、「龍」など架空の生き物から、人間の爪や筋肉、そして「魂」や「木乃伊(ミイラ)」の解説部分まで紹介されています。

京都府立植物園所蔵本の全てが2026年7月5日(日)まで植物園のお隣にある「京都学・歴彩館」にて特別展示(入場無料です!)されていますので、ご興味のある方は、足を運んでみてはいかがでしょうか?



タイトルとURLをコピーしました