カラスビシャク Pinellia ternata

植物観察会

植物観察会の資料、サトイモ科 「カラスビシャク」の画像です。

カラスビシャクは6月頃、サトイモ科の仲間に多い特徴的な形をした仏炎苞(ブツエンホウ)に包まれた花序(肉穂花序と言います)をつけます。仏炎苞とは、仏教の世界で仏像の光背の炎を連想させることに由来しているようです。

コルク層を除いた塊茎(芋にあたる根球部分)が生薬「半夏(はんげ)」として用いられます。上記の画像のように中心が臍のように凹んでおり、さらに農家の主婦が畑仕事の合間に塊茎を採取して薬屋に売ってお小遣い稼ぎをしていたため、カラスビシャクは別名「へソクリ」(笑)とも呼ばれています。

漢方で「半夏」は重要生薬の一つで、健胃、去痰、神経症を和らげる理気作用があることから、胃腸の痛み、吐き気、動悸やめまい、咳止めなどを目的とした漢方処方に多く用いられます。

観察会当日、カラスビシャクに出会えると良いのですが・・・

タイトルとURLをコピーしました