マスタード Sinapis arvensis

フラワーレメディ

植物プロフィール

最近の研究により、世界中から集められたサンプルDNAから、アブラナ科は西ヨーロッパ~アフガニスタンとパキスタン国境の山岳地帯にかけての広い範囲が原産地なのでは?ということが分かってきました。ちなみに「種の起源」を著したチャールズ・ダーウィンも、イギリスの海岸近くでブロッコリーやキャベツの祖先らしき植物が自生していることを発見しています。

アブラナ科は十字架のような形をした花弁と、細長い角果が特徴です。4枚の花弁が十字架のように見えることから、昔はジュウジバナ科と呼ばれていました。
植物体が傷つくと、鼻にツーンとくるような辛味成分イソチオシアン酸アリルが分泌されます。植物にとって昆虫や動物による食害から身を守るための物質ですが、人間にとっては香辛料や薬として利用できる貴重な成分です。なおキャベツ、ハクサイ、ダイコン、ブロッコリーなど多くの野菜、またカラシやワサビのような独特な辛みのある植物もアブラナ科に属します。

  • 学名: Sinapis arvensis
  • 和名:  ノハラガラシ 
  • 科・属: アブラナ科アブラナ属
  • 開花時期: 4~6月

マスタードは70cm位まで育つ多年草で、イギリスでは4月から6月にかけて耕地や荒れ地、河川敷などに、菜の花によく似た鮮やかな黄色の花を一面に咲かせます。

レメディのマスタード(Sinapis arvensis)は日本の菜の花(Brassica rapa)に似ていますが菜の花より背が低く、菜の花に比べて葉や茎に粗い毛が多く辛味や苦味成分を含み、古くから種子は香辛料や医薬品として利用されてきました。
一方、菜の花は葉や茎が柔らかく、苦味はほとんどなく甘みがあるため、おひたしや天ぷらなど広く食用として日本人に愛されてきました。

マスタードの下方の葉は柄が短く上方の葉は無柄でザラザラ、不揃いで不規則な印象があります。縁は細かい鋸歯状で葉と茎は柔毛で覆われています。
花は閉じた総状花の中に並んでつき、結実に合わせて細長くなります。花は4花弁で十文字に咲く明るい黄色でとても陽気な光景ですが、わずか数日で枯れてしまいます。

発芽を開始していない種子は生命活動を停止していますが、その分長期間にわたって生き延びられることが知られています。生き延びられる期間には種によって様々であり何年も保たないものもあれば、数十年にも渡って発芽力を維持するものもあります。マスタードの場合には数年から数十年間、土の中で眠ることができます(休眠性)。

バッチ博士による説明

「憂うつあるいは絶望的な気分が、まるで暗い雲のように覆い被さり、人生の光や喜びがどこかに隠れてしまったかのように感じる人のためのものです。ふさぎ込む理由は分からず説明する事もできない、このような状況では陽気にそして幸せそうに振る舞う事はほとんど不可能です」  『十二人のヒーラーとその他の治療法』より

バッチ博士は、長い間暗い地中でどんよりとした気分で暮らしていたマスタードが一斉に芽吹き、太陽を思わせる黄色の光で大地を明るく照らす姿を見て「突然やってきた、憂鬱な気分に襲われている人」のためのレメディを作成しました。

こんな時にはレメディをどうぞ

下記の項目がいくつか当てはまるようでしたら、マスタードをお試しください。

  • 人生を楽しめない
  • 暗く重苦しい憂鬱
  • モヤモヤで心が晴れない
  • 気分の起伏が激しい
  • 一人で過ごすことが好き
  • 突然に起こる深い絶望感
  • 理由もなく悲しくなる
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