植物プロフィール
ゴース(ハリエニシダ)の原産地は南西ヨーロッパで1.5~2m位に生育する灌木、荒地や海岸、放棄された牧草地などの酸性土壌で生育します。酸性土壌を好む植物には「ヘザー(ヒース)」があり、イギリスの田舎に行くと荒野や海岸線に沿って、ヘザーとともにゴースの黄色い花が、点々と遠くまで咲いている風景が見られます。
満開時期は5月~8月で、棘の多い葉が密集した枝の先に蝶形をした黄色い小さな花をつけますが、1年を通じていつも少しだけ花をつけているのが、この低木の特徴でもあります。また枝には緑色のするどい刺があり、葉も刺状化して、草食動物から身を守っています。属名の Ulex はラテン語の「ulex(棘のある常緑の低木)」に由来しています。
- 学名: Ulex europaeus
- 和名: ハリエニシダ
- 科・属: マメ科ハリエニシダ属
- 花最盛期: 5~8月
植物は種子をさまざまな方法で拡散させる仕組みを持っています。例えば風、鳥、昆虫、動物、水などを利用する他に、アリによって種子を拡散散布させる方法があります。その仕組みは、エライオソーム(脂肪酸、 アミノ酸、糖などを含んだ物質)というアリの好む物質を種子に付着して巣に運ばせ、エライオソームだけがアリの餌になり種子そのものは不要なものとして捨てられ、そこで植物の種子は根をおろすというものです。
ゴースの他、スミレやカタクリなどもこの方法で種子散布をしています。ゴースは大自然の中で生きるたくましい植物なのです。

バッチ博士による説明
『希望が見えず非常に大きな絶望感に襲われ、「もっと他に自分自身のために出来ることがある」ということを信じられず諦めてしまっています。人からの説得を受けるなど一応さまざまな方法を試みるかもしれませんが、同時に周囲の人々に良くなる望みはほとんどないことを確信させてしまいます』 『十二人のヒーラーとその他の治療法』より
記録によりますと、バッチ博士は、ずっと病気と闘っている患者さんのための植物を探しているときにゴースに出会っています。トゲトゲした棘状の葉を持つゴースを見て「心が荒れて、自暴自棄になっている人」のためのレメディを作成しました。
バッチ博士をはじめイギリスの人々にとって、ゴースの花はイギリスの文化や風景に深く根付いています。例えば、19世紀のイギリス人作家シャーロット・ブロンテの小説「ジェーン・エア」では、ゴースの花が咲く荒野が鮮明に描かれています。ゴースは、厳しい冬が終わり暖かく明るい季節が近づいていることを知らせる『希望の光』のような存在なのです。
こんな時にはレメディをどうぞ
下記の項目がいくつか当てはまるようでしたら、ゴースをお試しください。
