植物プロフィール
その昔、新大陸に着いたイギリス人たちは「町を築くときにはエルムのある場所を選ぶとよい」とインディアンから教えられたという話があります。エルムが生育するところは肥沃な土地もしくは水源が近い証で、世界中に伝説や逸話が数多く残っています(北欧神話など)
- 学名: Ulmus procera
- 和名: ヨーロッパニレ
- 科・属: ニレ科 ニレ属
- 開花時期: 2~3月
- 近縁種: ハルニレ
エルムの原産地はブリテン諸島、25m以上にも成長する優雅で堂々とした樹木で、何世紀にもわたってイギリス全土でごく一般的に見られてきましたが、時々病害虫に襲われるため、現在は10mにも満たない若木しか見当たりません。残念なことにエルムの将来は不確実なのですが、最近「オランダエルム病で枯れかけた樹齢30年のエルムが、再び花を咲かせた」という嬉しいニュースも聞こえてきました。
2月から3月にかけて葉が出る前に枝を覆い尽くすように、とても繊細でかつ非常に複雑な構造をした赤茶色の小さな目立たない両性花を7~15個房状に咲かせます。
エルムやハルニレ、アキニレ、ケヤキなどのニレ科植物は葉の付き方は互性、左右非対称、特にエルム(ヨーロッパニレ)やハルニレではかなり左右で異なります。ちなみに、エルムの葉の表面には剛毛が生えていますので、他のニレ植物と簡単に見分けられます。

エルムは開花から1ヶ月ほどで果実が成長し、すぐに翼(翼果)を持った種をまき散らします。ちょうどウバユリの種のような薄い扁平で卵型の種で、翼果の上部に種子が入っています。この翼は、種子が風に乗って飛びだす道具です。早春に開花し夏が来る前に果実を成熟させるというスタイルをとったエルムはとても忙しなく見えます。もちろん急ぐ理由があるのですが・・・
成長の早いエルムは夏の間、私たちに大きな木陰を提供してくれます。一度、エルムの木の下で昼寝をしたいものです。きっと心地よいことでしょうね。こんなエルムも突然、枝を落とすことがあります。樹木が枝を落とす原因の一つに気象障害があります。エルムやハルニレの場合、特に水不足と高温はかなりのストレスだそうです(京都府立植物園の技師さんに伺いました)一生懸命、枝を維持しようと頑張ったエルムでも耐えられなくなり、残った枝葉を守るためにも泣く泣く選んだ方法が、枝を落とすことだったのかもしれません。
バッチ博士による説明
「善い仕事をしている人は、人生の使命に従い重要なことをしたいと望んでいます。多くの場合、これは人類の利益になります。時には、自分が引き受けた仕事が難しすぎて、人間の力では手に負えないと感じて落ち込む時期があるかもしれません。」
『十二人のヒーラーとその他の治療法』より
バッチ博士はエルムの花から「非常に有能で大きな責任を担っているけれど、時折、荷が重すぎ、一時的に力不足を感じて落胆している人」のためのレメディを作成しました。
こんな時にはレメディをどうぞ
下記の項目がいくつか当てはまるようでしたら、エルムをお試しください。
