バーベイン Verbena officinalis

フラワーレメディ

植物プロフィール

クマツヅラ科(Verbenaceae)はシソ目に属し、世界中に約30属、3,000種以上の植物が含まれ、草本・低木・高木・つる性植物など多様な形態と生態を持つ植物のグループです。また森林・草原・湿地・あるいは道路際など、さまざまな環境で生育します。

花は小さく、穂状、総状、または集散花序につきます。葉の多くは対生、果実は液果や核果、分果になります。クマツヅラ科の植物はその多様な形態と生態から、観賞用として親しまれる一方で、薬用や香料、木材としても重要な役割を果たしています。

  • 学名: Verbena officinalis
  • 和名: クマツヅラ
  • 科・属: クマツヅラ科クマツヅラ属
  • 開花時期: 6~9月

バーベインは愛らしい花でとても小さく決して目立つ花ではありませんが、昔から「聖なる草」「魔除け」「薬草」として、漢方でも馬鞭草(バベンソウ)という名で黄疸や下痢などに使われています。

バーベインの茎の断面は四角形で、濃緑色の頑丈な茎が天に向かって真っすぐに伸びていきます。そして葉は対生し、下部の方の葉は深裂し上部にいくほど全縁になります。花は6~9月、薄紫色の小さな花を細い穂状花序に多数咲かせます。花を良く観察しますと、クマツヅラ科の特徴である5枚のうち小さめサイズが2枚、やや大きめが3枚という花弁を確認できます。

バーベインは日本(北海道を除く)、アジア、ヨーロッパ、北アフリカの温帯から熱帯に広く分布し、日当たりと水はけの良い場所、例えば里山や村道で見かけますが、実は、以前に意外なところで発見したことがあります。交通量の多い国道と舗道の境目に、まるですき間植物かのように小さな花をたくさん咲かせていました。

道路際で生育する程、見た目とは違う積極的でたくましい一面もありますが、里山や畑の道沿いにほとんど気づかれず慎ましく、優しく静かに咲いているバーベインもいます。決して無理をしているようには見えない小さな花の様子から、頑張って大きなことをやらなくても、お気に入りの場所で自然体で生きていくことの素晴らしさを私たちに伝えてくれているように思います。

バッチ博士による説明

自分の信念や考えを周囲の人々に賛同させたいという強い願望を持っています。彼らは、教えたいこと伝えたいとがある時には、強い意志と勇気を持って説得しようとします。病気のとき、たいていの人が諦めてしまうような状況でも、長い間がんばり続けます」  『十二人の治療師とその他の治療法』より

バーベインはケルト語の「ferfaen」(石を除く、固いもの)から来ているそうです。その名の通り、実際にバーベインは結石の治療に利用されたという記録が残っています。
バッチ博士は「自分が正しいと固く信じている人、過度に頑張りすぎて体を崩しやすい人」のためのレメディを作成しました。

こんな時にはレメディをどうぞ

下記の項目がいくつか当てはまるようでしたら、バーベインをお試しください。

  • 緊張感でリラックス出来ない
  • 使命感、正義感が非常に強い
  • 理解してくれないとイライラ
  • 一方的なものの見方をしがち
  • エネルギーを使い果たしやすい
  • 疲労や気分の高ぶりで眠れない
  • 物事に没頭しやすい
  • 信念や理想を熱く語るのが好き
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