ヴァイン(Vine)の想い (その1)

フラワーレメディ

上記の写真、何のお花かお分かりですか? 正解は、ブドウのお花です。
(^^♪ ブドウの木を英語でヴァインVineと言います。ブドウはグレープgrapesじゃないの?と思われた方、グレープとはブドウの果実のことです(笑)

この緑色のつぼみ一粒が開いたとき、5月~6月頃がブドウの開花時期になります。開花とはいえ、サクラやツバキのように1枚づつ花弁(花びら)が開いていくのではなく、つぼみの真ん中がぱかっと割れ、割れた部分は帽子のように地上に落下し、中から葯(やく)と呼ばれる細い花糸の先端に白っぽい花粉を付けた雄しべ(雄蕊)が出てきた状態が開花です。上記の写真でも、いくつか白っぽい雄しべが見えていますので、この状態がブドウの開花、雄しべがもっとたくさん見えるようになりますと、満開ということになります。

帽子状の部分は花冠(かかん)と呼ばれ、一般的な花弁(花びら)に該当する部分になります。まさに冠(かんむり)‼ブドウの開花時期に地面をよーく見ますと、ブドウの木の下あたりに、少し茶色っぽい帽子状の小さな花冠があちこちに落ちています。

バッチ博士のフラワーレメディに使用されているヴァインVine(野生種ブドウ)は、帽子状の花冠が外れて落下しますが、栽培種のブドウの中には、花冠が外れずにずっと着いている品種もあるようです。

地面に落ちていたブドウの帽子状の花冠を良く観察しますと、理由は分かりませんが、花冠の先端の花弁状のものが合弁花のようにしっかりとくっついています‼ これでは、花弁(花びら)として開くのは難しそうです(涙)

しかし開花期を迎えたブドウとしては、帽子状の花冠の下でスタンバイしている雄しべを早く出して受粉作業を始めたいので、力づくで花弁としての役割を果たさない花冠を脱ぎ捨てます。この容赦なく花冠を捨てる姿や、周囲の植物に絡みつきながら成長するつる性木本としてのヴァインVineから、バッチ博士は、「強引」「乱暴」「威圧的」な印象を持ったかもしれません。

Kahorin
Kahorin

植物にとっての最大のミッションは、『受粉することで子孫を残す』ことです。


開花のために帽子状の花冠を脱ぎ捨てるということは、ちょっぴり横暴にも思えますが、見方を変えれば、ヴァインVineは受粉のタイミングを逃したくないという強い信念から、開花の障害になる花冠を切り離したのかもしれません。

それから、これはあくまでもkahorin的な発想なのですが、もしかすると太古のブドウ属は虫媒花で花弁を持っていましたが、進化の過程で風媒花に方針転換した結果、虫媒花時代の名残りのような花弁の役割をする花冠が必要なくなったのかもという考え方、いかがでしょうか?

Kahorin
Kahorin

ヴァインVineを見ていますと、例えば強引な方・乱暴な方・指導的立場の方に限って、自身の意志やこだわりが強すぎたり、想いに囚われている傾向がみられるのも納得です。でも、それは決して悪いことではないのですが・・・

ヴァインVineのお話し、次回に続きます。

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