2025年も残すところあと僅かとなりました。今年も『植物と仲良し薬剤師Kahorinのblog』を楽しんで頂き、本当にありがとうございました。皆様から頂戴致しましたご感想やコメントが、何よりの励みになりましたこと、この場をお借りして、心よりお礼申し上げます。
さて、お正月の準備で「門松」を目にする機会も多いこの時期ですが、一年の締めくくりにふさわしい植物として、今日はそこにスッと立つ「竹」について少しだけお話しさせてください。

竹は、古来より「生命力」や「繁栄」の象徴とされてきました。 その強さの秘密は、あの独特な構造にあります。竹は節があるからこそ、高く伸びても折れず、しなやかさを保てるのです。
竹は、植物界でもトップクラスの成長スピードを誇ります。 一般的な樹木は先端の1カ所「てっぺん」だけで細胞分裂して伸びるのに対し、竹はすべての「節」の根元に分裂組織を持っていて、成長点の数が非常に多いのです。
(^^♪ 補足:もちろん竹も先端に成長点はありますが、それとは別に、すべての「節」のすぐ上に「節間分裂組織(せつかんぶんれつそしき)」という成長点を持っています。
そして、その驚異的な高さを支えているのが、あの「中空構造(中が空っぽのこと)」です。 物理学の視点で見ると、中身を詰めるよりも、空洞にして外径を大きくする方が、曲げに対する強度が格段に上がります。さらにあの「節」が、ストローが潰れるのを防ぐ補強リングの役割を果たしています。

竹は「あえて中身を捨てる」ことで、軽さとしなやかさ、そして折れない強靭さを両立させています。 これって、私たちの生き方にも通じるものがあると思いませんか?竹が中身を空洞にすることで、どこまでも高く伸びる強さを手に入れたように…
私たちも年末に、いつの間にか心にぎっしりと詰め込まれた「中身(お悩みやストレスなど)」を整理=断捨離して、あえて余白(空洞・ゆとり)を作ってみるのはいかがでしょうか?
「詰め込み過ぎず、身軽だからこそ、また新しい知識や素敵な経験を柔軟に受け入れることができる」、竹のような生き方をヒントに、素敵な一年を迎えたいものですね。

いつも、知的好奇心を持って当blog記事を読んでくださり、本当にありがとうございます。
竹が地下茎を広げて新しい芽を出すように、2026年もさらに面白いお話しを、少しずつでもお届けできればと思っています。
それでは、どうぞ良いお年をお迎えください!

