誰かに話したくなる植物のお話

誰かに話したくなる植物のお話

Happy Holidays!

中世のドイツでは、モミの木(マツ科モミ属の常緑針葉樹 Abies firma)には小人(こびと)が宿るという伝承がありました。小人たちは、森の番人として植物や動物たちを守り、また人間にも親切で、時には願いを叶えてくれるとも言われていました。...
誰かに話したくなる植物のお話

これ、何の実?

年末から5月にかけて、この植物は赤や白、ピンクなど一重や八重の花を咲かせます。おそらく、ほとんどの方がご存じのあのお花からこのような果実が‼(ちなみに、上記の写真は8月末の様子です)この植物は主に暖かい気候の海岸や山林で生育し、北海道には自...
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ナンテン Nandina domestica とお赤飯、そして本草学

先日、植物園をご案内している時、こんなご質問を頂きました。 昔は、お赤飯の上に葉っぱがのっていた気がするけど、あれは飾りが目的なのかしら?最近は、その形に似ているプラスチックの葉っぱがのっているけど⁉ お祝い事には欠かせないお赤飯は、アズキ...
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美しい雑草 Commelina communis

ツユクサは一日花と言われています。早朝は元気に咲いていますが、光が地面に届く頃には萎んでしまうので一日花ではなくて、実質、半日ほどのはかない命。その短い時間内でいかに子孫を残していくか、ツユクサには、過酷な状況下で生き抜くための巧みな戦略が...
誰かに話したくなる植物のお話

ロータス効果と『ご飯がくっつかないしゃもじ』

今の季節、ハス(Nelumbo nucifera)やサトイモ(Colocasia esculenta)の葉の上にコロコロとした水銀のような水の塊がのっているのを良く見かけます。葉の上に落ちた雨水は水玉のようになり、葉の上を転がりながら、汚れ...
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牧野博士が最愛の妻に捧げたスエコザサ ( Sasaella ramosa var. suwekoana)

朝ドラ『らんまん』のモデルとなった植物学者・牧野富太郎博士は、宮城県で発見した新種のササに、博士の研究生活を長年支えた寿衛さん(本名は、すえさんだそうです)に因ちなんで学名を付けました。 それにしても、きれいな花を咲かせる植物も他にたくさん...