誰かに話したくなる植物のお話

誰かに話したくなる植物のお話

紅葉が美しい「メグスリノキ」(Acer maximowiczianum)

待ちに待ったメグスリノキの紅葉が、京都市内でも始まりました。メグスリノキはムクロジ科カエデ属の落葉高木で、赤や黄色の紅葉ではなく、上記の写真のように、この時期、葉(葉柄の先が3つに分かれ、小葉3枚からなる三出複葉)は透明感のあるピンク色に染...
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「秋に開花するサクラ」について考えてみました 

『桜は春に咲くもの、それは昔からそうだから・・・』と誰でもが思っていますが、上記と下記の写真は、ソメイヨシノとエドヒガンの10月末の風景です。一般的にこの様なサクラは「返り咲き?狂い咲き?」などと表現されています。が、本当にサクラは狂ってし...
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Happy Holidays!

中世のドイツでは、モミの木(マツ科モミ属の常緑針葉樹 Abies firma)には小人(こびと)が宿るという伝承がありました。小人たちは、森の番人として植物や動物たちを守り、また人間にも親切で、時には願いを叶えてくれるとも言われていました。...
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これ、何の実?

年末から5月にかけて、この植物は赤や白、ピンクなど一重や八重の花を咲かせます。おそらく、ほとんどの方がご存じのあのお花からこのような果実が‼(ちなみに、上記の写真は8月末の様子です)この植物は主に暖かい気候の海岸や山林で生育し、北海道には自...
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ナンテン Nandina domestica とお赤飯、そして本草学

先日、植物園をご案内している時、こんなご質問を頂きました。昔は、お赤飯の上に葉っぱがのっていた気がするけど、あれは飾りが目的なのかしら?最近は、その形に似ているプラスチックの葉っぱがのっているけど⁉お祝い事には欠かせないお赤飯は、アズキやサ...
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美しい雑草 Commelina communis

ツユクサは一日花と言われています。早朝は元気に咲いていますが、光が地面に届く頃には萎んでしまうので一日花ではなくて、実質、半日ほどのはかない命。その短い時間内でいかに子孫を残していくか、ツユクサには、過酷な状況下で生き抜くための巧みな戦略が...