思慮過度(しりょかど)

生薬と漢方処方

中医学の世界では、思慮過度(ストレス・悩み過ぎ・取り越し苦労・焦り過ぎなど)になると、「心血は消耗し、脾気が弱る」と考えられています。

「心血は消耗し、脾気が弱る」とは? 考え過ぎや思い悩んで気が塞ぐなど脳疲労状態が続きますと、血(血液のイメージ)が不足気味になり、気&血を生成する消化器系担当の「脾(ひ)」(五臓六腑の1つです)の機能も低下します。その結果、さらに血や気が不足してしまうという意味です。

そうなると、物忘れが酷くなる・不眠症などの睡眠障害・良く夢を見る・不安や心配・月経過多などによる出血傾向、また顔色が悪い、脱毛や白髪、全身倦怠感やめまいなど貧血のような症状も出やすくなります。

そんな時には、漢方薬や食養生が役立つかもしれません

例えば上記のような場合、「加味帰脾湯」「帰脾湯」など、黄耆(おうぎ)・人参(にんじん)・当帰(とうき)・酸棗仁(さんそうにん)・竜眼肉(りゅうがんにく)など補気・養血・安神薬の配合された処方が候補になります。

「加味帰脾湯」と「帰脾湯」って名前が似ているけど、何が違うんですか?

Kahorin
Kahorin

宜しければ、私たちの漢方勉強会に参加されませんか?この勉強会は、参加される皆さんが決まったテーマに関して予習し、それを発表しながら情報や知識をシェアしていきます。
そして勉強会の後半、薬剤師Kahorin(一応、漢方薬生薬認定薬剤師です)が、皆さんに分かりやすくて役に立つ(かもしれない⁉)漢方のお話し、時にはアロマテラピーやフラワーレメディ・西洋薬の最新の話題に飛んでしまうこともありますが( ^ω^)・・・とにかく、楽しいですよ。

Kahorin
Kahorin

前回の勉強会では、長年愛されている超ロングセラー商品「薬用養命酒」の話題や、コロナ禍で一躍有名になった補中益気湯や十全大補湯などの漢方薬に配合されている生薬の「人参」を学んでみました。

今回(2023年6月)の勉強会では、「加味帰脾湯」と「帰脾湯」の使い分け、お話ししますよ。
「加味帰脾湯」あるいは「帰脾湯」が良く効くタイプや傾向がそれぞれありまして、ちょっとフラワーレメディの世界に入ってしまいそうです(笑)

漢方に興味のある方がいらっしゃいましたら、「お問い合わせ」からお申し込みください。開催日時やテーマなど、詳細をメールにてご案内させて頂きます。

タイトルとURLをコピーしました