秋の空に映える果実 山茱萸(サンシュユ)Cornus officinalis

生薬と漢方処方

中国を原産とするミズキ科の落葉樹、江戸時代に日本に持ち込まれ、薬用植物として栽培され始めました。日本薬局方生薬として、「サンシュユ(山茱萸)」の熟す赤い実(偽果)から種子(真正果実)を除いたものを薬用部位として用います。
サンシュユの実は赤く、ツヤツヤとしているのが特徴です。その見た目がサンゴやグミに似ていることから、別名「アキサンゴ」「ヤマグミ」とも呼ばれています。赤い実のお味、気になりませんか?やや酸味があり、でも渋味が強く、生では食べられそうにありません。

果肉は甘みが薄く渋味もあることから、小鳥さんには不人気のようですが、それでも、他に美味しい果実が食べ尽されると、ヒヨドリさんなどがやってきて、サンシュユの赤い実を食べている姿を見かけます。

ちなみに下の写真は、3月中旬頃、サンシュユの花が満開の頃の様子です。別名「春黄金花(はるこがねばな)」とも呼ばれ、枝先に4枚の苞葉に包まれた直径4~5mmの小さな花をたくさん咲かせます(このような花の咲き方、以前にもご紹介しましたが、散形花序でしたよね)

ミズキ科植物は、街路樹でよく見かけるヤマボウシ・ハナミズキなどの可憐なお花を咲かせるグループで、「ミズキ」=水を好む樹種として知られています。

「サンシュユ(山茱萸)」は、有名な八味地黄丸」や「牛車腎気丸な‬どに配合され、成分は、イリドイド配糖体(ロガニン、ス‬エロシド)、タンニン、サポニンなどです。

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