ポリフェノール類をチャージして、カラダの内側からしっかり紫外線対策を‼(その2)

メディカルハーブ

前回に引き続き、紫外線や虫などの外敵から守るために植物が作り出す第7の機能性成分ファイトケミカル(phytochemical)のお話しです。ファイトケミカルは必須栄養素ではありませんが、病気の予防や健康維持のための重要な成分の一つです。
>>前回のお話しは、こちらです。

ファイトケミカルが豊富に含まれている食品

ファイトケミカルは、植物しか作り出すことができません。
そのため私たちは、ファイトケミカルが豊富に含まれた野菜や果物、豆類などから摂取する必要があります。ファイトケミカルの一例として下記のような成分のグループがあります。

 (^^♪ 一部、キノコ類や海藻・魚介類などにも含まれています。

ポリフェノール
  アントシアニン・・・赤紫蘇、ブルーベリー、赤ワイン
  イソフラボン・・・大豆製品
  カテキン・・・緑茶、番茶
  カカオポリフェノール・・・カカオ
  セサミン・・・ごま
  レスベラトロール・・・赤ブドウの葉(レッドグレープリーフ)
  ショウガオール・・・ショウガ
  ロスマリン酸・・・赤紫蘇、レモンバーム、スペアミント(シソ科のハーブ類)

カロテノイド
  β-カロテン・・・ニンジン、カボチャ、モロヘイヤ、明日葉
  リコピン・・・トマト、スイカ
  ルテイン・・・ホウレンソウやブロッコリーなどの緑黄色野菜
  カプサイシン・・・唐辛子
  β-クリプトキサンチン・・・トウモロコシ、ぽんかん、温州みかん

含硫化合物
  アリシン・・・ニンニク、タマネギ、ネギ、ニラ
  スルフォラファン・・・ブロッコリー、ブロッコリースプラウト
  イソチオシアネート・・・キャベツ、ブロッコリー

テルペン類(香り成分)
  リモネン・・・オレンジやレモン、ユズ、グレープフルーツなどの柑橘類の果皮
  α-ピネン・・・ミョウガ、春菊
  シネオール・・・ローズマリー、ローリエ
  オイゲノール・・・カシワの葉、バナナ

ファイトケミカルの主な働き

抗酸化作用

ファイトケミカルの最も注目される働きは、抗酸化作用です。

人は呼吸をすることで酸素を体内に取り入れます。酸素を利用すると、体内に活性酸素が生じます。
ファイトケミカルの抗酸化作用とは、発生した活性酸素を除去する働きです。
活性酸素は体内で常に発生している物質ですが、過剰に発生しますと正常な細胞を傷つけ、傷ついた細胞が増えることで老化やガン、生活習慣病のリスクが高まります。ファイトケミカルは、活性酸素を除去することで細胞の損傷を防ぎ、紫外線対策だけでなく、老化や様々な病気の予防に繋がると考えられています。

活性酸素が増える原因として、紫外線や放射線、大気汚染、たばこやアルコール、薬剤の摂取、激しい運動、強いストレス、加工食品の摂取などもありますが、年齢を重ねることで活性酸素を分解する能力が低下するため、その結果、活性酸素は体内で増えやすくなります。

「活性酸素を減らす方法とは?」
それは、活性酸素の除去やダメージを受けた細胞の修復などを担う「抗酸化作用」が備わったファイトケミカルを、日々の生活で積極的に摂取することなのではないでしょうか?

チモ博士
チモ博士

ファイトケミカルの中でも、特に植物の葉や花、樹皮などの成分として含まれているポリフェノールのグループは非常に抗酸化作用に優れています。ポリフェノールとは、「たくさんの(poly)フェノール(phenol)」という意味で、分子内にフェノール性水酸基を複数もつ植物成分を総称して名付けられました。

免疫細胞の働きを活性化させる作用

ファイトケミカルの免疫力向上作用に関してはまだ研究段階ではありますが、いくつかの研究データでは、ファイトケミカルが免疫細胞の働きを活性化させたり、免疫系のバランスを調整したりすることが示されています。

ファイトケミカルの上手な摂取方法

ファイトケミカルの成分は細胞壁に囲まれた細胞膜や細胞内にあり、細胞壁は固いセルロース(繊維質)でできているため咀嚼(そしゃく)では壊れず、また私たちは食物繊維の分解酵素をもたないため、体内においても細胞壁は十分に分解されず、残念ながら多くのファイトケミカルは細胞壁に包み込まれたままの状態で排泄されてしまいます。

実は、ファイトケミカルの成分は熱が加わることで初めて細胞外へ溶け出します。そして多くのファイトケミカルは熱に安定で、加熱してもほとんど効力が失われません

ファイトケミカル成分を効率よく摂取するために、上記のような食品を煮込んだスープとして召し上がる方法も良いのですが、熱湯で抽出するハーブティーは、お手軽でかつ有効な方法の一つです。

赤ブドウの葉(レッドグレープリーフ)と赤紫蘇に注目しました!

日本ではあまり馴染みがありませんが、赤ブドウの葉(レッドグレープリーフ)は、ヨーロッパでは古くからハーブティーや食材として親しまれていました。

Kahorin
Kahorin

植物は、太陽光を利用して光合成をしますが、波長が短くエネルギーが高い紫外線は植物細胞のDNAを傷つけ、タンパク質を変性させたり、細胞膜を破壊したりします。これらの損傷は、植物の成長を抑制したり病気にかかりやすくなる可能性を高めてしまいます。

そのため、植物は紫外線からの影響を最小限にする手段としていくつかの生存戦略を持っています。

その戦略の一つとして、生育する環境下で紫外線などのストレスから身を守り生き抜くために、植物は強い抗酸化作用をもつポリフェノールという物質を自ら作り出しました。

赤ブドウの葉(レッドグレープリーフ)は、アントシアニン、レスベラトロールやカテキンなどのポリフェノール類をはじめ、ファイトケミカルが豊富に含まれ、赤ワインよりもポリフェノールの割合は多いと言われています。
チモ博士からのコメントにもありますが、非常に抗酸化作用に優れているポリフェノールのグループの赤ブドウの葉(レッドグレープリーフ)の他に赤紫蘇にもご注目ください。

チモ博士
チモ博士

赤紫蘇には、シソ科特有のロスマリン酸が含まれています。ロスマリン酸は、ポリフェノールの一種で、抗酸化作用、抗菌作用、抗炎症作用など、さまざまな健康効果が期待されています。

赤紫蘇に含まれるロスマリン酸は、葉の色素に由来すると考えられています。

赤紫蘇の葉の紫色が濃いほどロスマリン酸の含有量が多く、さらに生より乾燥させた方が、ロスマリン酸の含有量が多くなります。

ロスマリン酸の他にも、赤紫蘇にはビタミンC、ビタミンK、β-カロテン、カルシウムなどのミネラル類、食物繊維などさまざまな栄養素が含まれています。

京都かほ里オリジナルブレンド「A cup of thank you」

京都かほ里オリジナルブレンド「A cup of thank you」には、赤ブドウの葉(レッドグレープリーフ)をはじめ、ローズヒップや赤紫蘇など、ポリフェノール類やビタミン・ミネラル類を含むメディカルハーブが豊富にブレンドされています。そこに国産ナツメを加えることでほっこりと優しい甘さが加わり、酸味の苦手な方でも飲みやすいお味のハーブティーです。

紫外線によるダメージが気になる季節はもちろん、アンチエイジングを含め、私たちに多くの恵みをもたらすポリフェノール類たっぷりのハーブティー「A cup of thank you」、皆様にお試し頂けますと幸いです。

京都かほ里オリジナルブレンド「A cup of thank you」に関しましては、宜しければこちらのページも、どうぞご覧ください。

タイトルとURLをコピーしました