年末から5月にかけて、この植物は赤や白、ピンクなど一重や八重の花を咲かせます。おそらく、ほとんどの方がご存じのあのお花からこのような果実が‼(ちなみに、上記の写真は8月末の様子です)
この植物は主に暖かい気候の海岸や山林で生育し、北海道には自生しません。特に、長崎県五島市や伊豆大島は、この植物の名所として有名です。
はい、正解はツバキ(Camellia japonica)です。
上記の実、9月末には、こんな感じ⇩になります。種子が見えてきました。
ツバキの実の中にある種子からは「椿油」が採取できます。奈良から平安時代、遣隋使や遣唐使が派遣されていた頃、日本からの貢物の一つに椿油があったとの記録が残っています。
※ 平安時代の法令集「延喜式(えんぎしき )」には、壱岐国(現在の壱岐市)からの租税品として椿油が記されています。
ツバキの歴史は長いのに、なぜかツバキの実の知名度が低いのがとても残念です。今の時期にはツバキの実にも、どうぞご注目ください。